甘エビ
(ホッコクアカエビ)

甘エビは日本で一番お馴染みのエビかもしれません。正式名称はホッコクアカエビといいます。島 根県以北の日本海沿岸から宮城県沖の太平洋、オホーツク海、ベーリング海、カナダ西岸までの北太平洋などの300~1000mの深海に広く棲息します。主 に生で食べることが一番味がよくて加熱ではあまり食されていません。刺身や寿司ネタの定番です。海外からも冷凍で輸入されて国内のチルドよりは値段的には 安く流通しています。アイスランドなどからの輸入ものは近種のホンホッコクアカエビです。新潟では南蛮エビとも言われていますが、赤い色が南蛮(唐辛子) を連想されることからこう呼ばれています。築地ではトウガラシとも呼ばれています。新潟に新幹線が開通して甘エビが東京でも知られるようになりましたが、 それまではメジャーではありませんでした。北海道産が国内ものでは7割を占めますが、新潟などでは地物は珍重されていて値段も高く流通しています。赤みも 北海道物より濃くて味も濃厚です。金沢ではさらに珍重されていて市場などではキロ単位ではなくて一尾単位で売買されていて高価なものになっています。新潟 や金沢には北海道の日本海岸から空輸で甘エビが運ばれていますが、需要がそれだけあることを物語っています。現地で甘エビを食べる場合、地場ものは値段が 高く、安く食べているものは北海道物と思って間違いありません。これは北海道は底引き網漁で大量に捕獲することが主流ですが、新潟などではカゴ漁で取るた めです。地物は漁獲量も少ないのが現状です。 甘エビは生食が一番美味ですが、甲が柔らかく、身から離しやすい性質があります。甘エビの甘味はアミノ酸に由来しますが、捕獲直後では甘味はあまり感じら れません。捕獲後、少し時間がたったほうが自己消化でタンパク質がアミノ酸に生成位され、甘味が増します。麹漬けなどにして熟成させると更に甘味がまして 美味になります。 我々が食している甘エビは殆どがメスです。これは甘エビが生まれてから5年くらいまでは体が小さい段階ではオスで過ごします。交尾してから5~6年でメス に性転換するのですが、我々の食べている大きさはメスになります。また、メスは1年近くもお腹に卵を抱いています。我々が子持ちの甘エビをよく目にするの はこの為です。生涯に3回ほど卵を産み、寿命は10年以上と言われています。

たら子

 |タラコとは? スケトウダラの卵巣を塩蔵(塩漬け)したものをいいます。塩タラコとも言われています。一般にたら子が普及したのは比較的新しく、明治の後半から真鱈の不良の年に漁獲がはじまり、卵巣を塩蔵して食するよう […]

辛子明太子

(タラコと明太子の違い?) 朝鮮半島ではスケソウダラのことを明太魚と言い、その子供であるので明太子と呼ばれています。タラコと明太子は同じ意味になります。関西ではタラコを明太 子と呼んでいる人が多いようです。多分、朝鮮の定 […]

数の子

1.数の子とは? 数の子はニシン(鰊)の魚卵の塊を天日干しして乾燥させた干し数の子やそのまま塩水漬けした塩数の子を言いいます。現在は干し数の子は製造時の手間暇や食べる時の難しさから余り製造はされてはいません。北大路魯山人 […]

イクラ(鮭の腹子)

基本的には日本はシロザケの魚卵が主体になります。鮭の腹子として日本の米文化には欠かせないものとなっています。主な産地は北海道ですが、東北や新潟などでも川に産卵のために遡上する鮭から生産されています。シロザケの他、鱒の腹子 […]

甘エビ(ホッコクアカエビ)

甘エビは日本で一番お馴染みのエビかもしれません。正式名称はホッコクアカエビといいます。島 根県以北の日本海沿岸から宮城県沖の太平洋、オホーツク海、ベーリング海、カナダ西岸までの北太平洋などの300~1000mの深海に広く […]