たら子とは?

 |タラコとは?

スケトウダラの卵巣を塩蔵(塩漬け)したものをいいます。塩タラコとも言われています。一般にたら子が普及したのは比較的新しく、明治の後半から真鱈の不良の年に漁獲がはじまり、卵巣を塩蔵して食するようになったと言われています。北海道や東北では別名その色合いから「紅葉子(もみじこ)」と呼ばれています。紅葉子は樽詰めにして北海道各地、山形、新潟、東京、名古屋、大阪、下関等に出荷されました。現在、たら子の国内原料は北海道近海で取られていますが、スーパーなどで流通しているタラコのほとんどはアラスカやロシアで、船上で採卵し急速凍結された原料を、国内で塩たらこに加工されたものです。国内産の原料は年々漁獲量が減り、貴重な資源となっています。タラコ全体の生産量は年によって変動しますが、大体5万トン前後と言われており、北海道でその6割近くが生産されています。タラコの半分以上は辛子明太子の原料として利用されており、純粋なタラコとしての流通は4割程度と推測されます。
明太子とは韓国語でたら子のことを言い、つまり辛子明太子とは辛子たら子のことになります。

ベーリング海での船上冷凍タラコは底引き網で一網打尽に漁獲されていますが、道産のタラコはほとんど刺し網漁法か延縄漁法によって手間ひまかけて漁獲されています。北海道での漁期は11月から2月にかけて行われます。特に刺し網漁法や延縄漁法のタラコは本体魚を丁寧に捕獲するため原卵も傷みにくく、漁獲量も少なくスーパーなどに出回ることはあまりありません。

タラコは一般的には赤色系と黄色系の色素で着色されて紅葉色の艶やかな色合いになっています。薄い色でタラコ100kgに対して1k、濃いもので10kg程度配合しており、あまにり赤色の濃い色のタラコは相当な着色を行っています、近年無着色タラコも流通していますが、脱色や発色の処理はされているものが多いようです。

タラコの栄養

(たら子は元気の出る食品です) タラコは一般に思われているイメージと違って健康的な食品です。一言で言えばタラコはタンパク質とビタミン、ミネラルが豊富に含まれる極めて栄養価の高い食品です。 タラコ100g当たり ●カロリー […]

たら子の作り方

檜山の冬の漁港風景です (たらこ原料の選別) スケトウダラの卵巣の原料は成熟度によって、 がむ子(未熟)・真子(成熟)・目付け(過熟)・水子(完熟)とい う段階になります。タラコのベストは真子の段階で粒子もしっかり詰まっ […]

たら子の食べ方

たら子のおいしい食べ方をご紹介します。以前は焼いて食べることが一般的でしたが、近年は流通が進歩したおかげで鮮度が維持できるようになったために生食が一般的になってきました。お寿司屋さんなどでも寿司ネタとしても人気が出てきま […]

スケトウダラ

スケトウダラはタラ目タラ科の魚で成体で60~70cm位の大きさになります。 細長い体で目と口は大きく、下顎が上顎より前に出ています。朝鮮半島東岸から、日本海、オホーツク海、ベーリング海、カリフォルニア南部、日本沿岸では山 […]

刺し網漁

スケトウダラは刺し網漁で漁獲されます。刺し網漁とは目的とする魚の進行方向に網を仕掛けて網の目に魚の頭やエラを突っ込ませて差し込ませるように捕獲する漁法である。網の目の大きさによって狙う魚の種類や大きさをある程度限定できる […]

延縄漁法(スケトウダラ)

延縄(はえなわ)と読みます。ごく簡単な説明をさせていただくと縄に針を100本以上つけて漁船から海に繋がるように流し、スケトウダラを一本一本釣りあげます。底引き網や刺し網業と違って魚体を痛めることなく鮮魚のいい魚を漁獲でき […]

山わさび(セイヨウワサビ)

西洋名:ホースラディッシュ。和名はセイヨウワサビで、北海道では山わさびとよばれています。原産地は東ヨーロッパで明治時代に食用と輸入された。現在、北海道では野生化していて、薬味として広く使われている。イカの刺身などに相性が […]